どうもてらひまです。
前回に引き続き、今回は高個体値のポケモンを手に入れるための手法、厳選についてお話しして行きます。
また、本記事は第一回https://t.co/tvMAbkydpi をご覧頂いた方、或いはポケモンの三値と性格に関してある程度の理解度の方に向けた内容である為、ご存知ないという方は宜しければ上記第一回記事からご覧下さい。
では始めます。
厳選とは
ポケモンの所謂ガチ対戦(ここでは三値を理解しての対戦を定義します)に興味を持ち、少し調べてこの記事に行き着いた皆様は聞いたことがあるかも知れませんが、ポケモンには厳選という作業があります。
平たく言えば個体値の高いポケモンを入手する為の作業なのですが、この厳選はポケモンの長い歴史の中で変化し、今は大幅に楽になりましたが、昔はとても時間を取られる作業だったこともあり、プレイヤーからは親しまれていたりもします(個人差があります)。
本記事においては厳選の大まかな二つの手法、孵化厳選と捕獲厳選について説明して行こうと思います。
〜孵化厳選の説明〜
孵化厳選とは、タマゴを沢山孵化させ、その個体値を確認し、高個体のポケモンを入手する方法です。
個体値は通常ランダムに決まりますが、特定のアイテムを持たせたポケモンを育て屋に預け、タマゴを作ることで意図的にある程度まで親から遺伝させることが出来ます。
3V×2Vで3Vが生まれたら今度は親を入れ替えて3V×3Vのようにやっていきます。
また、孵化厳選が最もポピュラーかつ一般的な厳選です。
1.孵化厳選の準備〜アイテム編〜
上記の特殊なアイテムの中で、最も良く使われるのが変わらずの石と赤い糸です。
各効果は
変わらずの石: 持たせたポケモンの性格が100%子供に遺伝する。
赤い糸: 両親のいずれかに持たせると、両親の各個体値からランダムに5箇所が子供に確定で遺伝する。
です。
赤い糸に関して補足すると、
子供の個体値はhAbc?S
などの様になります。
両親の各個体値から5箇所、と書きましたが、ピカチュウのAが選ばれた場合はメタモンのaが選ばれることはありません。
いずれの個体値も選ばれなかった箇所はランダムに決まりますが、選ばれなかった箇所が最高であるVになる確率は1/32なので、6Vの両親が用意出来る前提なら、子供は確定で5V、たまに6Vも産まれるということになります。
特殊アタッカーのAなど、基本的に各ポケモン一箇所は要らない値があるので5Vでほぼ問題ないです。
また、拘りの強い人は特殊アタッカーやAの要らないポケモンのAを混乱した時に自分を攻撃したり、イカサマという相手ポケモンのAでダメージが決まる攻撃技の事を加味してあえてAが0(逆V)で5Vのポケモンを厳選したりもしますが、それが勝敗を分けることはそんなに多くないので、最初は気にしなくても良いかと思います。
2.孵化厳選の準備〜親個体編〜
個体値を遺伝させる方法はわかったので、今度は高個体の親を手に入れる手段を考えましょう。
まず前提として、ポケモンにはタマゴグループというものがあります。
このタマゴグループが1つ、あるいは2つポケモンの種族毎(種族値はヒトカゲとリザードンで異なりますが、タマゴグループは進化しても変わりません)に定まっており、そのタマゴグループが同じだとタマゴを作ることが出来ます。
例外として、メタモンは相手のポケモンの性別を問わず種族も無視してタマゴが作れます。便利ですね。
以下が一覧です。(https://kamigame.jp/ポケモンSM/タマゴグループ/index.html 神ゲー攻略様より)
野生産のポケモンの個体値はランダムと前記事に書きましたが、例外があり、実は各世代毎に野生からそれなりの個体値のポケモンを入手する手段が用意されています。
ポケモンウルトラサンムーンでは仲間呼び(野生のポケモンを弱らせて放置すると仲間を呼ぶ)を連鎖させる事で4V以上のポケモンが確定するようになります。
なので、例えばピカチュウを育てたいと思った場合はピカチュウを連鎖させて親にしても良いですし、ピカチュウのタマゴグループは陸上、妖精ですので、過去に厳選したポケモンで陸上か妖精のグループのポケモンのオスが居ればピカチュウのメスと預けて厳選することも可能です。
また、陸上グループのポケモンは多い為、まず陸上グループを含むポケモンを一体厳選すれば比較的楽に厳選していくことが出来ます。
例えば、ピカチュウを厳選したのち、カイリューを厳選したくなったとします。
カイリューのタマゴグループは水中1、ドラゴンですので、ピカチュウの陸上、妖精のうちいずれかと、水中1、ドラゴンのいずれかを持っているポケモンを経由すればカイリューの親が作れます。
調べれば恐らく存在する筈です。今回の例ならアーボ(陸上、ドラゴン)なんかが良いですね。
自分の育てた高個体のピカチュウから高個体のアーボを作って、それを親にしてカイリューを厳選する、という流れが作れます。
ですが、ちょっと面倒ですよね。
言わずもがな孵化余りとは、既に厳選環境が整った人の孵化の余りのことです。
具体的に書くと、物理アタッカーとしてリザードンを厳選していた人が居るとします。
無事HABDSの5V(Cは物理アタッカーなので要らないです)が産まれました。
しかし、その過程でHBCDSの5V(A抜け5V)や、H抜け5Vなどが沢山余ります。
正直要らない子です。
頼めばくれます。
人によっては他の孵化余りと交換してほしい、という人もいますが、まあ僕はあげちゃいます。新規だと伝えればくれる人も多いのではないかと思いますが、まあ価値観ですし、余り物とは言え自分の苦労の副産物と言えばそうなので、評価は人によります。
とりあえず何か欲しければ本記事をお読みの皆様は僕に聞いてみてください。持っているポケモンなら差し上げます。
5Vのヒトカゲが手に入ればヒトカゲの厳選はグッと楽になりますし、性格もそのポケモンに適した性格になっていて、後述のタマゴ技を覚えていたり、特性が隠れ特性だったりする場合があるので楽が出来て良いですね。
3.準備完了厳選開始?編
ここまでである程度準備は整いました、レッツ厳選。と行きたいところですがその前に。
ポケモンには技があります。そんなこと知ってるって顔はしないでください。
そしてその技の中にはいくつかタマゴ技、遺伝技と呼ばれるものがあります。(画像はポケモン徹底攻略様https://yakkun.com/sm/zukan/n149#move_anchorより)
平たく言うと両親のいずれかが覚えていた時限定で子供が覚えて産まれてくるという特殊な技で、通常の個体をレベルアップさせても覚えない技である事がほとんどです。しかし、稀にレベルアップでも覚える技をタマゴ技に設定しているケースもあります(画像のりゅうのまいは遺伝技でもありますが、カイリューがLv61で覚えるので遺伝させるメリットは薄いです)。
また、遺伝させたタマゴ技は忘れても思い出させることが出来るので、一度遺伝させれば安心です。
ただこのタマゴ技、怖いところがあります。
『動画を見ていたら○○さんの使っていた神速カイリューが強くてかっこいい!自分も作ってみよう!
→ミニリュウの厳選完了→努力値振り終了→レベリング→神速覚えないな…→タマゴ技じゃねえか…。』
これです。
これです…(トラウマを想起している顔)
というわけで、準備が完了して厳選!となるその前に、自分が最終的にしたい技構成をプランニングすることと、それらの技がタマゴ技なのかをしっかり調べましょう。歴史を繰り返してはいけません。
ちなみにタマゴ技の場合は上記のサイト様等で遺伝の経路が調べられます。
A→B→ミニリュウみたいな感じです。
また、ポケモンには特性というものがあります。
特殊な性質ですね。常時発動のものもあれば、特定の条件で誘発するものもあります。
前者は浮遊(常時地面タイプの技を受けない)のようなもので、後者は威嚇(場に出た時相手のポケモンの攻撃を1段階下げる)や蓄電(電気技を受けると体力が回復する)などです。
そしてこの特性には隠れ特性(夢特性とも)と呼ばれるものがあります。
各ポケモン毎(例外もいます)に設定された隠された特性で、優秀な特性なことが多いです。
この隠れ特性ですが、隠れ特性の同種族の親から一定確率で遺伝する仕様になっています。
つまり、同種族の親が通常特性の場合絶対に生まれません。
こんな感じです。
例に出したカイリューも顕著ですが、隠れ特性である前提で最早特性の話なんてされないようなポケモンもいます。
育てたいポケモンがいる時はまず調べて使いたいタマゴ技がないか、特性はどれなのかをしっかり確認しましょう。
最初期の僕みたいになってはいけません!!!
4.捕獲厳選について
ここまでは孵化厳選の話でした。
ここからはタマゴを産まないポケモン(所謂伝説のポケモン等)を厳選する方法を少しお話しして行きます。
捕獲厳選の際に用意するものは三つだけです。
・特性シンクロで任意の性格のポケモン
シンクロという特性のポケモンを先頭(瀕死でも可)にして野生のポケモンと出会うと、50%の確率で同じ性格になります。ゲーム内に記述はありませんが、ポケモンの特性には稀にこういった裏効果のようなものがあります。
・捕獲要員
捕まるまで攻撃を受け続けるので高レベルかつ高耐久が望ましいです。また、みねうち(相手の体力を必ず1残す技)や、ねむりごな、キノコのほうし(相手を眠らせる)などを覚えさせておくと良いでしょう。状態異常にすると捕捉率が上がります。眠りは2倍、他は1.5倍です。
・好きなボール
好みのボールでオシャレしましょう。
これらを用意して任意のポケモンの前でセーブ。
捕獲してステータスを確認(ある程度レベルが高いポケモンならステータスからVかどうか計算したり出来ます。わからなければ個体値を見ましょう)。以下繰り返し、という形になります。
また、伝説のポケモン(シンボルエンカウント達)は第六世代(X.Y、3DSから)以降3V以上確定になりました。
5V等を狙うのは難しいですが、後述の王冠の使用も加味して妥協点を探っていきましょう。
5.めざパ厳選とすごいとっくん
最後に対戦に影響のある厳選の中で最も面倒なめざめるパワー厳選とすごいとっくんについてお話し致します。
・めざめるパワーとは
威力60の特殊技で、技のタイプを実質的に任意に選ぶことが出来る(ただしフェアリータイプを除く)
という技です。
読んでもピンとこないかも知れませんので具体例を話します。
リザードンを使っている貴方。
相手はフシギバナを出してきました。
リザードンは炎、飛行タイプで、フシギバナは草、毒タイプです。
こちらからは有効打はいくらでもありますが、相手からはなさそうです。
リザードンで火炎放射を選びます。
相手のフシギバナに耐えられてしまいました。
ですが、草タイプは1/4。毒は等倍ですが有効打とは言えません。次のターンで終わりでしょう…、
フシギバナのめざめるパワー!
効果は抜群だ!
リザードンは倒れた
はい。
どういうことなのか説明します。
めざめるパワーのタイプはゲーム内で確認出来ますが、対戦時にはめざめるパワーとしか表示されないので何タイプかはわかりません。
ですが上の状況。
水か、電気か…。
岩か。
水タイプは炎に抜群で2倍、
電気も同じく飛行に抜群で2倍。
岩は両方に抜群なので4倍弱点と呼ばれる弱点です。
長くなりましたが、めざめるパワーを上手く使えば意表を突いたり、本来倒せない相手に役割を持てたりします。ですので特殊アタッカーのサブウェポンとしては有用なのですね。
ですが、このめざめるパワーのタイプ。
個体値の偶数、奇数の組み合わせに依存します。
下記がそのリストです。
着目すべきはめざパ炎です。
H.A.B.C.D.Sの順に、
奇.遇.奇.偶.奇.遇
偶.偶.奇.偶.奇.偶
奇.奇.偶.偶.奇.偶
偶.奇.偶.偶.奇.偶
にしなければめざパ炎にはなりません。偶数にするということは要するにV(個体値31)に出来ないということです。U(個体値30)にしなければいけません。
なので、特殊アタッカーなのでAは不問として3V2Uに出来る一番上のパターンが最も良く選ばれます。
ですが、特殊アタッカーなのにCとSを最大に出来ないというデメリットが生まれます。
CはまだしもSをUにしてしまうと実数値が1下がります。素早さは行動順に作用するので結構なデメリット…。
でした。
第七世代からこのデメリットを消すアイテムとシステムが登場しました。
それがすごいとっくん、王冠です。
・すごいとっくんとは
すごいおじさんに王冠を渡すと任意のポケモンの任意の箇所(銀の王冠)か、六箇所全て(金の王冠)の実数値をVの場合と同じにしてくれるとっくん。凄い。
先述の通りめざめるパワーの為には奇数偶数の組み合わせは大切ですが、すごいとっくんは個体値がVであるのと同じステータスにはしてくれるものの、個体値自体を変えるわけではない(ゲーム内ではきたえた!と表示される。画像参照)ので、めざめるパワーのタイプはそのままにステータスだけ伸ばしてくれます。
また、どうせ特訓するならUを狙う必要もありません。偶数なら2でも16でもなんでもどうせVと同じステータスになります。めざパ厳選が大幅に楽になったわけですね。
また、伝説系は5V等を狙うのは難しいので性格とめざパ(物理ならめざパは無視)だけ一致したら特訓してしまう人もいます。
王冠は無限に手に入りますが、入手が少し面倒なので上手く使って行きましょう。
5.最後に
長くなってしまいましたが厳選の面倒さと奥深さの一端が伝わっていれば幸いです。
また、本記事を閲覧頂いた方でポケモンを始めてみたいという方がいらっしゃいましたら孵化あまり等の提供致しますので、ご気軽に下記までご連絡ください。
あと最後に、急を要さないのであればとりあえず身内限定で6Vメタモン配ります。
説明は割愛しますが、平たくいうとタマゴグループ周りの面倒さが全てなくなる神の化身です。詳しくは調べてみて下さい。
身内限定、としたのはメタモンは荒れる感じがして面倒なことと、余りにも人が来るとやっぱり面倒な為です。
身内以外でも対応できるかもしれないので御相談下さい。待ってもらったり断ることはあるかも知れませんがゲーム内外問わず見返りを要求することはないです。また、本記事に置いては収益化出来るようにしていないので、話題性作りというわけでもありません。新規の敷居を下げたいというのが本懐です。
p.s.そんかし剣盾にラッキーが出るのを一緒に祈って下さい。
また、次回第三回は対戦に向けた相性やセオリー、持ち物。余裕があれば大まかな構築の具体例を扱う予定です。宜しければ是非。
てらひま
@gengananns27